懐かしの給食「脱脂粉乳・ソフト麺」

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全国津々浦々 ふるさとの味

味とともに思い出がよみがえる…

懐かしの給食「脱脂粉乳・ソフト麺」

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子どもの頃に食べたものは、強く記憶に残ります。特に毎日学校で食べていた給食の献立は、いまでもはっきり覚えているものですよね。いろんな思い出がつまっている懐かしの給食で、少し昔を思い出してみませんか?

脱脂粉乳

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脱脂粉乳とは、その名のとおり牛乳の乳脂肪分を取り除き、さらに水分を除去して粉末状にしたもの。牛乳に比べて低脂肪でありながら、カルシウムやタンパク質などの栄養素を多く含み、保存性も良い食品です。

この脱脂粉乳を水に溶かしたものが、戦後の学校給食に登場していました。その理由は、食糧難の時代に救援物資として脱脂粉乳が送られていたこと、安定して供給できる安価な商品だったことです。しかし、当時の脱脂粉乳は品質も味も良いとはいえませんでした。鼻をつままないと飲めないほどのにおいがあったこともあり、脱脂粉乳はとにかくまずかった、と記憶している人がほとんどではないでしょうか。

その後、日本国内で牛乳が安定供給されるようになり、学校給食では脱脂粉乳に代わって牛乳の提供がはじまりました。しかし最近では、米食に合わないという理由で牛乳を出すことを取りやめる自治体が出てきています。この先、学校給食で牛乳が廃止になる可能性も、ないとはいえないのかもしれませんね。

現在、脱脂粉乳は発展途上国の援助物資にもなっており、栄養補給食品として今も多くの国々で利用されています。また、日本でも脱脂粉乳はスキムミルクとして流通しており、給食に登場していた当時の脱脂粉乳よりもはるかに飲みやすくなっています。 パンやお菓子作り、料理に利用されるほか、水に溶かして無脂肪牛乳として飲むこともできるので、当時の味と比較してみてはいかがでしょうか。

ソフト麺

ソフト麺

正式には「ソフトスパゲッティ式麺」という名称です。うどんのような食感を持つスパゲッティ状のこの麺は、学校給食用に開発されました。スパゲッティ風にミートソースをかけたり、カレーをかけてカレーうどん風、あんかけをかけてあんかけ焼きそば風にしたりと、食べ方が豊富なのも子どもたちの人気を集めた理由のひとつです。

ソフト麺が開発された背景には、給食の主食を増やす目的がありました。1960年代までパンのみだった給食の主食は、ソフト麺の登場によりバリエーションを増やすことができました。

うどんに似ているソフト麺ですが、原材料や製造方法は大きく異なっています。うどんは薄力粉や中力粉を原材料としていますが、ソフト麺にはビタミンB1やビタミンB2を加えた強力粉が使用されています。さらにソフト麺には、茹でる前に蒸すという製造工程があります。蒸して麺の表面を糊化させることで、ゆでた後も麺の内部に水分が浸透しにくくなるので、のびにくくもっちりとした食感が生まれるのです。 給食は作ってから食べるまでに時間があります。時間がたってもおいしく食べることができて、消化もよいソフト麺は、給食に最適な麺だったんですね。

ソフト麺は東京から広まり、東日本を中心に食べられているメニューです。そのため、北海道や関西地方ではソフト麺を知らない、食べたことがないという人も多いのだとか。 現在でも給食で提供されている地域はありますが、うどんやスパゲッティなどの麺類のメニューをソフト麺で代用することは減ってきているようです。

ただ、給食のソフト麺を食べて育った年代からは今も根強い人気があるようで、大手食品メーカーでは当時を再現した給食仕様のソフト麺を販売しています。

「スキムミルク」や給食仕様のソフト麺など、懐かしい給食メニューだったものが、かたちを変えていまも親しまれているのはうれしいものですね。

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