世界遺産 日光の社寺(栃木県)

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日本の世界遺産

仏教と神道が融合した、美しき建築物群

世界遺産 日光の社寺(栃木県)

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「世界遺産 日光の社寺(しゃじ)」は、栃木県日光市にある二社一寺の建造物群と周辺の景観遺跡の総称。徳川家康の廟所(びょうしょ・祖先や貴人の霊を祭った場所)であり、豪華絢爛な日光東照宮(とうしょうぐう)、輪王寺(りんのうじ)、二荒山神社(ふたらさんじんじゃ)で構成されています。仏教と神道が融合した独自の信仰を感じられる場所です。

日光の社寺のおこり

「世界遺産 日光の社寺」とは、東照宮、二荒山神社、輪王寺に属する103棟の建築物群と周辺の景観遺跡の総称のこと。二社一寺(にしゃいちじ)とも称されています。世界遺産登録の基準である条件のうち、「人間の創造的天才の傑作を表現するもの」「人類の歴史の重要な段階を物語る建築様式、あるいは景観に関する優れた見本であること」「普遍的な価値をもつ出来事、伝統、思想、信仰、芸術に関するもの」の3つを満たしているとし、1999年(平成11年)に世界遺産に登録されました。

奈良時代に勝道上人(しょうどうしょうにん)が「仏の道を学び、日光山を開け」という夢のお告げを聞き、この地に四本龍寺(しほんりゅうじ)を建てたことが日光の歴史のはじまり。日光山の輪王寺境内には勝道上人の像が立っています。

東照宮:家康公の思想が反映された絢爛豪華な社殿

東照宮は徳川家康を祀っています。はじめは小さな堂でしたが、三代将軍家光によって、現在のきらびやかな建物に建て替えられました。
東照宮といえば2017年に大修復が完了し、4年ぶりに公開となった陽明門(ようめいもん)が話題になりました。故事逸話や聖人賢人をかたどった500以上の彫刻、鮮やかな彩色、漆塗り、金箔と豪華絢爛な陽明門は、いつまでも見飽きないことから「日暮(ひぐらし)の門」とも呼ばれています。

また、東照宮に仕える神馬の厩舎には、かの有名な「見ざる・言わざる・聞かざる」の三猿(さんざる)の彫刻があります。この彫刻、実際には全部で8枚ならんでいます。母猿が子猿を伴うところからはじまり、見ざる・言わざる・聞かざるの子ども時代、親離れ、苦悩、恋、出産……と人の生涯のありようが描かれているのです。
ちなみに厩舎では現役の神馬に会うことができます!(※)初代の神馬は家康公が関ヶ原の戦いで乗った馬なのだとか。
※12月中旬~3月末は休み

日光東照宮
所在地:栃木県日光市山内2301
電話番号:0288-54-0560拝観時間(二社一寺共通):4月~10月 8:00開門~17:00閉門
※二社一寺すべて同じです。受付は閉門30分前に終了します。

重厚かつ細部の意匠が見事な日光山輪王寺

大猷院

日光山輪王寺は、比叡山延暦寺(ひえいざんえんりゃくじ)、東叡山寛永寺(とうえいざんかんえいじ)とならぶ天台宗大本山のひとつ。鎌倉時代には山岳信仰の場としても栄えました。大猷院は壮麗な門の装飾が素晴らしく、1つめの門である仁王門には、口を開いた「阿形(あぎょう)」と口を閉じた「吽形(うんぎょう)」の2体の金剛力士像が安置されています。日光の寺社なかでもひときわ大きな二天門(にてんもん)は、東を守る持国天(じこくてん)、西を守る広目天(こうもくてん)の二天を安置し、裏側には風神と雷神が立ちます(これら尊像は修復中:2018年4月現在)。

大猷院 境内

輪王寺大猷院(りんのうじたいゆういん)は、三代将軍家光公の廟所。祖父の家康公の廟所である東照宮を凌いではならないという遺言により、金と黒を使用し控えめながら重厚な造りになっています。

日光山輪王寺
所在地:栃木県日光市山内2300
電話番号:0288-54-0531

開運&若返りで有名な日光二荒山神社

大国殿

二荒山神社は江戸時代に東照宮が造営されるまで、日光信仰の中心だった古社です。主祭神は七福神の大国様(大黒様)でもある大己貴命(おおなむちのみこと)、その妃神・田心姫命(たごりひめのみこと)、御子神の味耜高彦根命(あじすきたかひこねのみこと)の親子3神を祀っています。手招きして福を呼んでいる招き大国様の絵画が見られるのは、全国でもこちらだけ。大国殿(だいこくでん)では、大国様にまつわる資料が展示されています。

神苑(しんえん・神社の境内)奥には、霊験あらたかといわれる二荒霊泉(ふたられいせん)があり、持ち帰り用のペットボトルを購入(300円)すれば清水の持ち帰りが可能です。眼病に効くとされる「智恵の水」と、銘酒ができるといわれる「酒の泉」が合わせて引かれ、知恵が付いて若返り、肌ツヤに良いとされています。隣にある休憩所では、この霊泉を使用した抹茶やコーヒーがいただけます。

日光二荒山神社
所在地:栃木県日光市山内2307
電話番号:0288-54-0535

日光の社寺は約51ヘクタールの敷地のなかに広がっています。日光駅からまわるなら、輪王寺、東照宮、二荒山神社と進むと効率がよいでしょう。ぐるりとまわるなら半日は必要です。寺社の彫刻や歴史をじっくりみていくなら、できれば余裕をもって2日がかりで拝観したいところ。定期観光バスやガイドによる案内などを上手に利用して、日光の寺社を堪能してはいかがでしょうか。

※掲載されている情報は平成30年4月現在のものです。

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