「節分」

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日本の文化再発見

健康と開運を祈願し、新しい春を迎える行事

「節分」

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炒った大豆をまいて、鬼を追い払う「節分」。「鬼は外、福は内」の掛け声とともに邪気を祓えば、翌日は新しい春、立春です。今回は「豆」「掛け声」「恵方巻き」など、節分にまつわるさまざまな習わしについてご紹介します。

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季節の変わり目に現れる“災厄=鬼”を追い払う

そもそも「節分」とは、「季節を分ける」という意味で、立春・立夏・立秋・立冬、それぞれの前日を指します。中でも「立春」は、二十四節気(にじゅうしせっき・季節の指標)において1年の始まりを意味するため、特に重要とされる日。今や「節分」といえば「立春の前日」を指すのもそのためです。

中国の思想に端を発する「陰陽(いんよう)」という考え方では、新しい季節を迎える節目はあらゆる物事のバランスが崩れ、目に見えない邪気や災いがやってくる時期といわれています。そのため、節分の日にはそれらの災厄を「鬼」に見立てて豆をまいて追い払い、1年の無事と開運を願うのです。

なぜ福豆(炒り大豆)なの?

鬼退治に使われる武器は炒った大豆。どうしてなのか不思議に思ったことはありませんか?悪霊除けの「米まき」という神事があるように、日本では「穀物には神霊が宿っている」という「穀類信仰」があり、「五穀(米・麦・あわ・きび・豆)」は災いを祓うとされてきました。

五穀の中でも大豆が選ばれた理由は、「豆で鬼の目を打て」という毘沙門天(びしゃもんてん)のお告げからという説、鬼の目を打つから「魔目(まめ)」、豆は鬼を「摩滅(まめつ)」するなど、いくつかの説があります。また、炒った大豆を使いますが、これは「炒る」を「(鬼を)射る」に当てたからといわれています。

みそ・しょう油・豆腐と、古くから私たちの食事に欠かせない大豆。豆まきには、命を支える小さな豆の力を信じた、昔の人々の祈念の心が込められているのですね。

落花生をまく地域も!

おつまみとしても人気の「落花生」。塩ゆでされたばかりのものは特においしいですよね。そんな落花生ですが、北海道・東北・信越地方と九州地方の一部では、なんと節分の豆まきに使われているのです。

落花生が使われ始めた時期は定かではありませんが、北海道では昭和30~40年代といわれています。雪のなかにまいても落花生なら拾いやすいですし、殻をむいて食べれば拾ったものでも衛生的。なかなか合理的なアイデアですね。

「鬼は内?」微妙に違う掛け声いろいろ

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一般的に知られている豆をまくときの掛け声は「福は内、鬼は外」ですが、地域や寺社によっていろいろなバリエーションがあります。そのうちのいくつかをご紹介します。

○「福は内」

大相撲の力士や芸能人が豆をまくことで有名な千葉県の成田山新勝寺(なりたさんしんしょうじ)では、「福は内」のみで「鬼は外」をいいません。これは御本尊の不動明王が鬼を改心させるからとされています。

○「福は内、鬼は内」

東京都新宿区、「鬼王」の名を冠する稲荷鬼王神社(いなりきおうじんじゃ)の掛け声は「福は内、鬼は内」。この「鬼」は災厄をもたらすものではなく、春の神様と見なされています。

○「鬼は内、福は内」

社家(代々神社の神職を世襲してきた家)が鬼の子孫と伝えられている奈良県の天河神社(てんかわじんじゃ)では、節分の前日に「鬼の宿」という鬼迎えの神事をします。ここでの「鬼」は「先祖、強いパワーと厳しさの象徴」。大変珍しい神仏習合の神事です。

そのほか、名字に「鬼」がつく家では「鬼は外」は使わない、商売繁盛を願う商家や運送業では、「鬼→大荷」ととらえて「鬼は内」というところが多いなど、さまざまです。節分は状況に沿うように変化させてもよい、おおらかな行事といえるでしょう。

2017年の恵方は「北北西やや北」 恵方巻きの由来

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恵方(縁起のよい方向)を向いて太巻き寿司を食べる風習は、関西の商人たちが節分のころにお新香を海苔巻きにして食べ、商売繁盛祈願していたことに由来します。大正時代に始まったともいわれますが、時期ははっきりしていません。今では全国的に広まっている、関西発祥の行事です。

恵方とはその年の歳徳神(としとくじん)がいる方角なので、毎年変わります。ちなみに2017年の恵方は「北北西やや北」です。
歳徳神とはその年の福徳をつかさどる神様のことで、歳神・年神(どちらも「としがみ」)さまともいい、神様のいる方角に向かって行うことは万事が吉とされています。

恵方巻きはひとり1本。福を巻き込んでいるので、包丁で切って(縁が切れる)はいけません。恵方を向いて、願い事をしながらいただきます。しゃべると福が逃げてしまうので、食べ終わるまでは言葉を発さず、ひたすら黙々と食べましょう。

健康祈願! 福豆ご飯の作り方

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豆まきをしたあとは、福豆を年の数(数え年)だけ食べて健康祈願をします。でも、ちょっと硬くて食べにくく、余らせてしまうことも多いのではないでしょうか。そこでおすすめしたいのが、福豆を使った「福豆ご飯」です。

作り方はとっても簡単。白米1合に対して福豆1/3カップ、いつもより少し多めのお水を入れて炊飯器で炊き上げれば出来上がりです。素朴な味わいと、大豆の香ばしい香りが楽しめますよ。

節分には、大昔から脈々と受け継がれてきた「病気にならず、災害も起きず、穏やかな1年を過ごせるように」という切なる願いが込められています。願うことで気持ちも新たに、新鮮な心構えで春を迎えることができるでしょう。今年一年の無病息災を祈って、節分行事を楽しみましょう!

※掲載されている情報は平成29年1月現在のものです。

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