健康メニュー|お雑煮の栄養について学ぼう ところ変われば、お雑煮の栄養も変わる!

健康メニュー|お雑煮の栄養について学ぼう ところ変われば、お雑煮の栄養も変わる!


お雑煮といえば、同じ正月料理でありながら、地方によってさまざまな具材や味付けが見られます。出身地の違う人と、それぞれ地元のお雑煮について話すのは楽しいものですよね。ところで、お雑煮にはどんな栄養が含まれているのでしょうか?今回は、日本各地のお雑煮の主な内容と、それぞれの具やお汁などに含まれる栄養についてご紹介します。

岩手県のお雑煮は「くるみだれ」でお餅を食べる

岩手県のお雑煮は、すまし汁に大根や人参、ごぼうなどと、焼いたお餅を入れるのが主流。上からいくらやはらこを散らした豪華なお雑煮も多いようです。特徴的なのはその食べ方。お雑煮の中の餅を取り出して、別に用意されたくるみだれで食べるのです。
くるみには、生活習慣病予防に効果を発揮すると注目されている「オメガ3脂肪酸」が豊富に含まれています。また、抗酸化作用に優れたポリフェノールの含有量は、くるみひとつかみで赤ワイン1杯を超えるともいわれています。

東京都のお雑煮にはカルシウム豊富な「小松菜」が

東京都のお雑煮はすまし汁に小松菜、シイタケ、鶏肉などと、焼いたお餅が入ったものが主流です。
小松菜は野菜の中でもトップクラスのカルシウムを含んでおり、骨をつくる働きを促すビタミンKが豊富。さらに干しシイタケを使えば、生のシイタケよりも格段に多いビタミンDが、小松菜のカルシウムの吸収を助けてくれます。
小松菜に含まれるカルシウムについては、下記の記事も参考にしてみてください。

関西のお雑煮は白みそと栄養たっぷりの「金時人参&海老芋・京芋」

関西地方のお雑煮は、地方によって違いはあるものの、白みそのお汁に伝統野菜である金時人参、海老芋または京芋(いずれも里芋の一種)を入れたものが目立ちます。
人参の栄養といえば、天然色素のβカロテンがよく知られていますが、赤みの強い金時人参は、トマトに豊富に含まれている天然色素「リコピン」に富み、強い抗酸化作用が期待できます。一方、海老芋や京芋を含めた里芋にはぬめり成分の「ムチン」が含まれています。ムチンには、一緒に食べた糖質や脂質を包み込み、吸収を緩やかにすることで、血糖値の急な上昇を抑える働きがあります。ムチンについては、下記の記事も参考にしてみてください。

鳥取県のお雑煮は「小豆」たっぷりの甘い味

鳥取県の海岸部で主に食べられているお雑煮は、特にユニーク!甘く煮た小豆のお汁にお餅を入れる、他の地方では“ぜんざい”として知られているメニューを、お正月に「小豆雑煮」として食べる習慣があります。
お雑煮の主役である小豆には、疲労回復ビタミンとして知られるビタミンB1やたんぱく質、食物繊維が豊富に含まれています。他にも利尿作用に優れたサポニン、抗酸化作用に優れたポリフェノール、ホルモンをつくる亜鉛や血液の素となる鉄など、体にうれしい多彩な栄養が詰まっているのです。

福岡県のお雑煮は旬の味「ぶり&かつお菜」

福岡県のお雑煮には、焼きあご(トビウオ)や、干しシイタケで出汁を取ったすまし汁に、縁起のいい出世魚であるぶり、伝統野菜のかつお菜などと別ゆでした丸餅を入れたものが主流です。
ぶりは頭の働きをよくすることで有名なDHA(ドコサヘキサエン酸)、生活習慣病の予防によいとされるEPA(エイコサぺンタエン酸)、若返りビタミンとも呼ばれるビタミンEを豊富に含んでいます。高菜の仲間であるかつお菜は“カツオのようにうま味が出る”のが名前の由来とされていますが、その名の通りうま味成分のアミノ酸が豊富。またβカロテンやビタミンCなど抗酸化作用に優れた栄養素が多く、葉物野菜の中ではカルシウムの量も多めです。

沖縄県でお雑煮の代わりに食べる豚もつの「中身汁」

沖縄県にはもともとお雑煮を食べる習慣はなく、お正月には豚もつを煮込んだ「中身汁」を食べます。もつは何度もゆでこぼし、塩や小麦粉で洗うなど丁寧に下ごしらえしてつくるのだとか。
もつには高カロリーなイメージもありますが、意外にもいわゆる正肉と比べるとカロリーは控えめ。部位にもよりますが、一般的にはビタミンB群や鉄分などのミネラル分が豊富に含まれています。

彩り豊かな各地のお雑煮には、それぞれに多彩な栄養が含まれています。この冬は、いつものお雑煮を味わうだけでなく、他の地方の気になるお雑煮づくりにも挑戦してみてはいかがでしょうか。

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