散策|水の都・大垣(岐阜県) 松尾芭蕉がたどり着いた「むすびの地」

散策|水の都・大垣(岐阜県) 松尾芭蕉がたどり着いた「むすびの地」


岐阜県大垣市は、松尾芭蕉の俳諧紀行「奥の細道」の終着点で、地下水が豊富に湧き出ることから別名「水都(すいと)」とも呼ばれています。今回は、水と文化の薫る街、大垣をご紹介します。

画像提供:岐阜県観光連盟

岐阜県大垣市へ電車で行く際は、東海道新幹線が便利です。JR岐阜羽島駅で下車をして、車またはバスでJR大垣駅を目指しましょう。JR名古屋駅からの場合は、東海道本線で約30分で着きます。

水の都・大垣市

大垣市に湧き水が多い理由は、全国でも有数の「自噴帯」と呼ばれる地下水の豊富な地域であること、また動力を設置せずに地下水が噴き出してくる地域が多いからです。大垣市のホームページには湧き水箇所の紹介マップが掲載されているほど。今でも市内21カ所の自噴井からこんこんと湧き出しています。

また、大垣は俳人・松尾芭蕉が詠んだ「奥の細道」の終着点。そのゆかりを示す記念館や石碑が建てられていて、地元の人にも親しまれています。
次の章では、そんな大垣の街をめぐるおすすめルートをご紹介します。

水都大垣をめぐるおすすめルート

行きは大垣名物「おおがきたらい舟」に乗り、帰りは芭蕉句碑がたつ遊歩道を散策するルートです。

西美濃観光案内所
徒歩約8分

たらいの舟下り
所要時間:約30分

奥の細道むすびの地(船町港跡と住吉燈台(とうだい))
徒歩約1分

むすびの地記念館
徒歩約2分

水門川遊歩道「四季の路」

西美濃観光案内所

JR大垣駅の改札前には西美濃観光案内所があります。周辺の観光パンフレット、イベント情報などの入手が可能で、観光案内のエキスパートが大垣の魅力を教えてくれます。

西美濃観光案内所
所在地:岐阜県大垣市高屋町1-145 JR大垣駅ビル2階
電話番号:0584-75-6060
営業時間:9:00~17:00
休業日:年末年始 12月29日~1月3日

水の都 おおがきたらい舟

画像提供:岐阜県観光連盟

水都の街・大垣を楽しむのに欠かせないのが「おおがきたらい舟」。
運航しているのは、水門川という大垣市のシンボル。大垣城を囲んでいた水堀の一部です。
水門川は水運の要所として、昭和初期には年間約1万艘もの船が行き来していました。船頭が竿1本で操る、全国的にも珍しい「たらい舟」。のんびり景色を眺めながらの舟下りは、日常の騒がしさを忘れさせてくれる、静かな時間となりそうです。

水の都 おおがきたらい舟
運航期間: 10月・11月の土・日・祝日
乗船料:1艘あたり2,000円(1艘につき3名まで乗船可能)
※事前予約制。WEB予約または平日およびたらい舟開催期間の8:30~17:15の間に電話で受付。
受付専用WEBサイト:https://cug.ginet.or.jp/fune/

奥の細道むすびの地(住吉燈台・船町湊)

画像提供:岐阜県観光連盟

おおがきたらい舟は船町湊で下船します。この街は、かつて船宿が立ち並び、多くの物資や人が桑名と大垣を往来した水門川の港跡です。また、松尾芭蕉が奥の細道の旅を終えたむすびの地としても知られ、「蛤のふたみに別行秋ぞ」と詠み、ここから桑名へ下ったとされています。

さらに松尾芭蕉が「奥の細道」で表現した景勝美を継承した場所であり、その鑑賞上の価値が高いことから「おくのほそ道の風景地大垣船町川湊」として平成26 (2014)年に国の名勝に指定されました。長旅を終えた芭蕉は、この景色を見ながらほっと一息ついていたのかもしれませんね。

奥の細道むずびの地(住吉燈台・船町湊)
所在地:岐阜県大垣市船町
電話番号:0584-81-4111(大垣市役所商工観光課)

奥の細道むすびの地記念館

画像提供:岐阜県観光連盟

舟下りのあとは、松尾芭蕉の記念館へ。「奥の細道むすびの地」のすぐ西側に隣接しています。
この記念すべき場所に誕生した記念館では、「奥の細道」を解説しているほか、松尾芭蕉本人を紹介する「芭蕉館」など、見応えのある展示を見学できます。
常設展以外にも企画展を行っており、春と秋は松尾芭蕉や俳諧について、夏には大垣ゆかりの先賢に関する内容が展示されます。また学芸員によるギャラリートークや、関連講座を開催していて、普段なかなか見ることができない貴重な資料や作品を楽しむことができるのです。

奥の細道むすびの地記念館
所在地:岐阜県大垣市船町2-26-1
電話番号:0584-84-8430
開館時間:9:00~17:00
休業日:年末年始
入館料:一般300円 ※18歳以下は無料

水門川遊歩道「四季の路」

最後は、舟下りをしてきた水門川沿いの遊歩道を散策しましょう。
来た道を戻ることになりますが、帰りはたらい舟に乗らないので、芭蕉の句碑を眺めたり、花と緑の路を散策してみましょう。
沿道には芭蕉が奥の細道紀行で詠んだ句の句碑が22基建てられていて、花と緑が溢れる “ミニ奥の細道”が楽しめます。
川にかかる橋は戸田十万石の大名行列を描いた「武者溜橋」、四季の広場の音楽を奏でる「虹の橋」など、彩りをそえています。

水門川遊歩道「四季の路」
道のり:奥の細道むすびの地~大垣駅近くの愛宕神社までの約2.2キロメートル
電話番号:0584-77-1535(大垣観光協会)

水に恵まれた歴史ある街は、徒歩での散策もおすすめですが、今回ご紹介したコースのように、たらい舟に乗って体を休めながら街並みを臨むもおすすめです。
松尾芭蕉が江戸の深川から旅立ち、約5カ月かけてたどり着いたという視点から、情緒あふれる大垣の街並みを体感しに、お出かけしてみませんか。

※掲載されている情報は平成30年10月現在のものです。

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