世界遺産|太古の森が残る屋久島(鹿児島県) 荘厳な屋久杉をたずねる旅

世界遺産|太古の森が残る屋久島(鹿児島県) 荘厳な屋久杉をたずねる旅


1993年、屋久島は日本初の自然遺産として世界遺産に認められました。その自然の規模はというと、なんと島における90%が森林で覆われているほど。なかでも樹齢推定2000年~7200年前といわれる屋久杉の代表格・縄文杉は、圧倒的な存在感で訪れる人々を魅了し続けています。今回は屋久島の魅力をご紹介します。

屋久島までのアクセス

鹿児島県の南に位置する屋久島へは、飛行機を利用する場合、直行便は大阪伊丹空港、福岡空港、鹿児島空港から出ています。または鹿児島からは、高速船やフェリーでも向かうこともできます。

国立公園であり世界自然遺産の「屋久島」

写真提供:屋久島観光協会

実は屋久島、島全体が世界自然遺産の登録地ではありません。島内のおよそ20%が登録地で、原生な自然、優れた天然林、特異な地形・地質、野生動植物の生息地などを保全する制度に守られた「原生自然環境保全地域」です。さらに、同地区のほとんどの森林が国有林として明治以降伐採されていません。今もこれからも、屋久島の自然と共生していくために、国をあげてありのままの自然が守られているのです。

少なくとも100年以上前の自然が残されている屋久島ですが、世界自然遺産に登録された理由には、以下の3つのポイントが挙げられます。

1.日本の自然景観を形作る重要な要素であり、島独自の固有植物・スギが育つ優れた場所だから

2.減少しつつある照葉樹林がそのまま残されているから

3.屋久島の山は、海岸部の平地から中央部の山岳地帯である奥岳までの標高差が大きく寒暖差が激しいため、日本の北国から南国までの自然の分布を見ることができるから

屋久島といえば屋久杉

写真提供:屋久島観光協会

屋久島は、大量の雨と太陽にさらされる地域に属し、一方九州一の高さを誇る雪山も有する、不思議な自然体系のなかで、豊かな森を育んできました。

なかでも特徴的な植物が、「屋久杉」。一般的なスギは樹齢が300年ほどですが、屋久杉は2000年をゆうに超えるものもある長寿の樹。「月に35日降る」と比喩されるほどの雨量の多さ、風雨の厳しい気候、栄養に乏しい花岡岩の土壌という厳しい環境で自分を守るために、芳香成分や油分、防虫成分等を多く含んでいることから、生命力が高いことが挙げられます。

気軽に見学できる屋久杉2選

屋久杉を代表する巨木を見に行くには、トレッキングで1時間~4時間ほどかかるケースが大半です。でもご安心ください。今回はバスや車から降りてすぐの場所で目にすることができる屋久杉をご紹介いたします。

紀元杉

写真提供:屋久島観光協会

「紀元杉」は推定樹齢約3000年、樹の高さは約19.5メートル、胴回りは約8.1メートルと、巨樹のなかでも有数の著名木です。この樹には10種類以上の着生樹(樹に固着して生活する植物)が着生しています。なかでも春には、赤~ピンク~真っ白に移り変わって咲くツツジ科のヤクシマシャクナゲが咲き、秋には赤い実と葉が美しいナナカマドが美しい紅葉を見せてくれます。

「紀元杉」までのアクセスは、屋久島空港から車で約10分で安房へ。ヤクスギランドを経由して紀元杉行きの路線バスで約60分で到着です。1日に2便と限られるので、向かう前に滞在時間を確認しておきましょう。紀元杉は車道沿いにあるため、駐車場から伸びている木道からわずか1分程度で杉の根元に到着します。

紀元杉
所在地:鹿児島県熊毛郡屋久島町 安房林道沿い
電話番号:0997-43-5900(屋久島町商工観光課)

川上杉

「川上杉」は、推定樹齢約2000年、樹高約27メートル、幹回り約8.9メートルと、実は「紀元杉」よりも大きな屋久杉です。
「川上杉」と名付けられた理由は、林道を建設する際、この杉を守るために営林署の職員が計画を変更したという逸話によるもの。これにちなんで職員の名前が名付けられたそうです。

こちらは紀元杉から車で5分程度、車道に面しているため、乗車した状態でも十分に見学が可能です。

川上杉
所在地:鹿児島県熊毛郡屋久町 安房林道沿い
電話番号:0997-43-5900(屋久島町商工観光課)


うっそうと茂る屋久島の森は、太古の自然が残る希有な場所。濃い緑に包まれて、大地の息吹を感じに出かけてみませんか。

屋久島
所在地:鹿児島県熊毛郡屋久島町
電話番号:0997-49-4010(屋久島観光協会)

※掲載されている情報は平成30年10月現在のものです。

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