語源・由来|“とんちんかん・にっちもさっちも” 言葉の由来・語源

語源・由来|“とんちんかん・にっちもさっちも” 言葉の由来・語源


ごく普通に使っている言葉でも、どうやってできたのだろう、と思う表現はありませんか? 語源をたどってみると、ユニークな由来がある言葉は多いのです。今回は、そんなおもしろい語源を持つ言葉を紹介していきます。

とんちんかん

「彼はとんちんかんなことばかり言う」のように、物事の辻褄(つじつま)が合わないことやちぐはぐなこと、見当違いなことを「とんちんかん」という言葉で表します。

語源はというと、語感にヒントが隠されています。よく聞いてみると、「とんちんかん」という響きは何かを叩くような音に聞こえませんか? それもそのはず、この言葉は鍛冶屋の槌(つち)の音からきているのです。その昔、鍛冶屋で親方が鉄を打っていた時、合間には弟子が槌を入れます。弟子が打つ場所を間違えたりタイミングをはずしたりすると、両者の鉄を打つ音がちぐはぐに聞こえるのだそうです。それが、「とんちんかん」という音だったのだとか。さらには、この状態が転じてちぐはぐである、的外れである、さらに間抜けな言動をする人という意味も持ちあわせるようになりました。
また、「とんちんかん」は漢字で「頓珍漢」と書くこともありますが、これは単なる当て字といわれています。

ちなみに、鍛冶屋で親方と弟子が交互に鉄を打つことを「相槌(あいづち)」といいます。会話をする時に、相手と交互にうなずいて調子を合わせる時の「相槌を打つ」という表現も、鍛冶屋の相槌が由来だといわれています。

にっちもさっちも

どうがんばっても行き詰まってどうすることもできない、身動きがとれないという時に使われる「にっちもさっちも」という言葉。意味は分かるものの、どのような意味があるのだろう、と思いませんか。

「にっちもさっちも」は、そろばん用語が由来の言葉です。漢字に直すと「二進も三進も」となります。「二進」とは2÷2、「三進」とは3÷3のことで、両方とも割り切れるので計算ができる、という意味です。この意味を踏まえてもう一度「にっちもさっちも」を考えると、なんとなく意味が分かってくるのではないでしょうか。「にっちもさっちもいかない」という状況は、2でも3でも割り切れず、計算が合わないということ。ですから、「どう計算しても勘定が合わない」という意味として、お金を計算する際に使われていました。これが次第に広い意味で使われるようになり、どうにもならない状態であることを表すようになりました。

「にっちもさっちも」と同じように、そろばん用語が元になった表現があります。進行しているものをすべて最初の何もなかった状態に戻すという意味の「御破算(ごはさん・ごわさん)」です。これはそろばんの盤面をリセットし、新しい計算ができる状態に戻すことからできた表現なのです。

普段使っていた言葉が、実は鍛冶屋やそろばんが元となっていたなんて、ちょっと意外ではありませんでしたか? 他にもユニークな語源を持つ言葉はたくさんあるので、調べてみるのもおもしろいですね。

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