日常生活マナー|エスカレーター 安全な乗り方を改めて確認しよう

日常生活マナー|エスカレーター 安全な乗り方を改めて確認しよう


鉄道駅や商業施設など、多くの公共スペースに設置されているエスカレーター。実際に普及しているマナーは、関東と関西で違っていたり、設備を提供する側から推奨されるものとは乖離があったりしましたが、今まさに見直されてきています。今回は、エスカレーターのマナーやその変遷について、ご紹介します。

本来エスカレーターは歩くことを想定していない

業界団体は「歩かずに」「手すりにつかまって」乗るのを推奨している

一般社団法人日本エレベーター協会のWebサイトには「エスカレーターの安全基準は、ステップ上に立ち止まって利用することを前提にしています」とあります。また、乗る際の注意事項として「移動手すりに必ずおつかまりください」と呼びかけています。
動いているエスカレーター上ではバランスがとりにくいのはもちろん、急停止などが起こる可能性を考えても、歩くのは非常に危険なことなのです。

黄色い線の内側に立ち、ヒールや傘先など尖ったものには特に注意を

同協会のWebサイトでは、衣類が巻き込まれやすい黄色い線の上を避けて内側に立つこと、細いヒールや傘の先など、溝にはまりやすい身の回り品には特に注意するようにも呼びかけています。狭いスペースでは1人のトラブルが他の利用者にも重大な影響を与えかねませんから、気を付けたいところです。

キャリーバッグは手を離さずに、ベビーカーでの利用は避けて

他の利用者に重大な影響を与えかねないものといえば、転落や転倒のおそれが大きいキャリーバッグやベビーカーも挙げられます。キャリーバッグは手を離さずしっかり固定し、そもそも安定した体勢をとるのが難しいベビーカーで、エスカレーターへ乗り入れるのはやめましょう。

乗り口や降り口の周りで立ち止まらないようにする

幅の狭いエスカレーターでは、乗り口や降り口の周りで立ち止まることで、他の人が乗り降りしにくくなってしまいます。特に、次々に人が乗り降りしてくるような状況では、接触事故などの危険も高まります。できるだけ速やかに移動するよう心がけましょう。

「左側(右側)を空ける」のは自然に発生した慣習

1960年代後半は大阪、1980年代後半には東京で定着していく

エスカレーターの片側を空ける慣習は、1960年代後半の大阪である鉄道会社によって呼びかけられ、周辺で自然と定着していったといわれます。1980年代後半には、大型エスカレーターが増え始めた東京でも自然と片側を空ける慣習が見られるようになりました。いずれも、同じような慣習のある海外の国々に倣ったものではないかといわれています。

「2列で全員止まって乗る」方が輸送効率が良いというシミュレーション結果も

確かに、急いでいる人自身はエスカレーターを歩くことでより早く移動することができますが、その分、自身だけでなく周りの人に対しても接触事故や転倒、転落などのリスクを高めることになります。また、全体を見た場合、歩く人と止まる人を左右で分けるよりも、2列で全員止まって乗る方が、輸送効率が高まるというシミュレーション結果も出ています。鉄道会社などでは「お急ぎの方は階段をご利用ください」とアナウンスしていますから、エスカレーターと階段を使い分けるのが最も効率が良いのかもしれません。

右(左)に立てないことで困ってしまう人もいる

ケガなどで片方の手すりにしかつかまれない方は、片側空けの慣習によってエスカレーターを利用しづらくなる可能性も出てきます。2列で止まって乗るようになれば、自分がつかまれる方を選ぶことができます。

エスカレーターのマナー自体は、まさに今「2列で全員止まって乗る」よう見直されている最中です。ただ、片側空けをすぐに全廃することには、懐疑的な意見もあります。マナーだからといって、どんな状況でも必ず2列で乗ろうとしたり、歩く人にことさらに抗議したりするのはトラブルの元です。まずは自身が手すりにつかまり、黄色い線の内側に止まって乗ることを心がけることで、お互いに気持ちよくエスカレーターを利用できるようにしてみてはいかがでしょうか。

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