健康習慣|桜の季節に入りたい薬湯「桜湯」を作ろう

健康習慣|桜の季節に入りたい薬湯「桜湯」を作ろう


桜が咲き始めると心がウキウキしてくる方も多いのではないでしょうか。花見に桜もち、俳句に小説にと、日本文化にとって桜は特別な樹木です。今回ご紹介するのは、桜の樹皮を用いたお風呂「桜湯」です。桜湯は自宅で作ることができるので、桜のシーズンにぜひお試しください。

桜湯は、桜の樹皮を用いた薬湯

桜湯といえば、塩漬けの桜の花びらに湯を注いだ飲み物が思い浮かびますが、お風呂で使うのは樹皮です。自宅の庭や生花店で手に入る素材なので、花を楽しんだあとは桜湯で楽しみましょう。また、樹皮そのものは漢方薬局でも取り扱っています(公園などの公共施設で、桜を破損するのは禁じられています)。

桜の樹皮は花びらより薬効があり、お風呂にして入れば湿疹や打ち身など、炎症の緩和に効果が期待できます。ほのかなやさしい香りで、リラックス効果も望めます。

桜の樹皮は、日本古来の薬

桜の樹皮は「桜皮(おうひ)」と呼ばれ、漢方の本場中国にはなかった、日本独自の生薬です。江戸時代の書物には「黒焼きにした桜皮を粉にし、しゃっくり止めに用いる」という表記が残ります。

現在ではせき止め、皮膚炎、腸炎などに桜皮が用いられています。また、医療用漢方薬としては、十味敗毒湯(ジュウミハイドクトウ)という薬に配合されており、化膿のあるおできや、皮膚炎、じんましん、水虫などの改善に処方されます。

桜湯の作り方

ご自宅でできる桜湯の作り方をご紹介します。桜の種類はソメイヨシノやヤマザクラ、オオシマザクラなど、一般に広く生育しているもので構いません。

まずは桜の樹皮をはぎとり、天日干しにします。樹皮がカラッと乾いたら、細かく刻みます。刻む時は、まず軍手をした手で大まかに折り、そのあとでキッチンバサミを使うと手間がかかりません。樹皮を刻む際は、手を傷つけないようご注意ください。

サラシやガーゼでできた布袋に樹皮を入れ、水と一緒に鍋に投入して火にかけます。水から一緒に煮るのがポイントです。沸騰したら弱火にし、20分ほど煮出しましょう。

樹皮の煮汁と布袋を、沸いたお風呂に入れて、よくかきまぜて入浴します。桜の花びらも少し浮かべると見た目に風情があっておすすめです(お肌の弱い方は、ご注意ください)。

花を観賞するだけでなく、花と葉の塩漬け、サクランボ、さらには薬効のある樹皮……桜の万能さにはおどろかされます。「花より団子」とは風流より実利をとることのたとえですが、桜は「花も団子も」な樹木といえそうです。お花見で足が疲れた時に、余韻を楽しみながらゆったりと桜湯を楽しんではいかがでしょうか。

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