健康習慣|ジメジメした時期に入りたい薬草風呂「どくだみ湯」

健康習慣|ジメジメした時期に入りたい薬草風呂「どくだみ湯」


5月から6月にかけて家の庭や道路端で、小さな白い花を咲かせる“どくだみ”。日本で自生する雑草のひとつですが、古くから民間薬として利用されてきた、薬効の高い植物です。今回はどくだみの薬効や、薬風呂「どくだみ湯」の作り方をご紹介します。

多くの薬効を持つどくだみは、別名「十薬」

どくだみはジメジメした日陰が好きで、虫や暑さに強く生命力が強い雑草です。子どもの頃にちぎってみて、その独特の生臭いにおいにおどろいた方も多いのではないでしょうか。中国ではそのにおいから魚腥草(ぎょせいそう)と名付けられています。

このどくだみは江戸時代の頃から薬として用いられていて、十の効果がある薬として「十薬」という生薬名を持ちます。あの強いにおいは強力な殺菌作用があり、生の葉は水虫・しっしん・かぶれの塗り薬に用いられます。天日干しや加熱をするとにおいが和らぎ、殺菌作用は弱まりますが、むくみ・便秘・炎症などの緩和に効果が期待できます。

どくだみ湯の作り方

どくだみをお風呂に用いれば、あせもやしっしんの緩和や予防が期待でき、新陳代謝を活発にして血行改善に役立ちます。ジメジメと蒸し暑くなっていく梅雨期にはぴったりの薬湯です。早速作り方をみていきましょう。

生の葉を使う場合

生のどくだみを使ったお風呂はクセのあるにおいがありますが、水虫やひどいかぶれも緩和してくれます。庭にどくだみが生えているなら、一度試してみてください。どくだみは道ばたにも生えていますが、自宅の庭で自生・栽培したものを使いましょう。生のどくだみがない場合には、ドラッグストアや漢方薬局で市販されている乾燥どくだみがおすすめです。

摘んできたどくだみをよく洗い、茎と葉を適当な大きさに刻んで布袋やお茶パックに入れます。浴槽に入れて水から沸かすか、お湯が出る蛇口の下において湯をためてください。

どくだみを入れた袋を、入浴中にもみながら入るとさらに効果的です。ただし、敏感肌の方には生のどくだみは強すぎる場合があるので、後述する乾燥葉を用いたほうが良いでしょう。

乾燥したどくだみを使う場合

乾燥したどくだみはにおいが薄まっているので、においが苦手な方にもおすすめです。乾燥どくだみは、お茶用・お風呂用として市販されています。自宅に自生するどくだみを、天日干ししても良いでしょう。

乾燥どくだみをひとつかみ程度、お茶パックなどに入れて、生のどくだみ風呂と同じように水から沸かすか、蛇口の下に置いてください。もしくは、鍋に水と乾燥葉を入れ、濃いお茶を作るように長柄に沸騰させて煮出し、それをお風呂に混ぜても良いです。

あわせて飲みたいどくだみ茶

漢方の世界でどくだみは、体内の不要なものを排出する瀉下(しゃげ)薬のひとつ。むくみをとる利尿作用や、便秘の改善に効果が期待できます。また、高い血圧が気になる方や、赤みのある肌荒れに困っている方にもおすすめです。薬効のあるお茶なのでがぶ飲みせず、起床時や寝る前の一杯として適度に飲みましょう(利尿薬を服用中の方は、多く飲用しないようにしましょう)。

乾燥したどくだみ10グラム程度と1リットルほどの水を鍋に入れて火にかけ、沸騰したら弱火にして煮出します。水の量が半分ほどになれば完成です。飲んでみて濃く感じたら、白湯を足して調整します。市販のどくだみ葉を使う場合には、パッケージに記載の作り方を参照してください。

梅雨の時期にはたくさんの花を咲かせ、あっという間に成長するどくだみ。ありふれた雑草に高い薬効があるなんて、あらためて自然の不思議さや、生活の知恵におどろかされます。ジメジメする梅雨の時期や、肌荒れが気になる時、どくだみ湯を試してみてはいかがでしょうか。

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