おみそ汁|はもの吸い物 体を作る栄養素たっぷり

おみそ汁|はもの吸い物 体を作る栄養素たっぷり


関西・九州地方などで夏の風物詩として愛されている「はも」は、あっさりとした白身魚のイメージですが、実は独特のうま味がたっぷりと出ますし、栄養にも優れているのです。今回は、はもの吸い物についてご紹介します。

関西・九州で愛される夏の味覚 はも

東北地方以南に見られ、関西・九州でよく食べられる

はもは東北地方以南の日本各地や東シナ海、太平洋西部からインド洋で捕れる魚で、6月から9月にかけて出回ります。小骨が多いことから関東地方などではあまり食べられてきませんでしたが、関西地方などでは身に約2ミリメートルずつの細かい切り目を入れる「骨切り」を施して食べる方法が根付いています。

古くから「活力の強い魚」として知られてきた

関西でも特にはも料理で有名なのが京都です。実は、鮮魚の輸送ルートなどが確立していない頃、明石で捕れたはもを京都まで運んでも活けで食べられるほど、はもの活力が強かったからだといわれています。

たんぱく質、カルシウムが豊富で栄養満点

独特のうま味はたんぱく質と脂肪の合わせ技

細長い姿が特徴のはもは、うなぎやあなご、太刀魚など同じように細長い魚の中でも、たんぱく質を多く含んでいます。さらに、旬のはもは脂ものって栄養たっぷり。はもの独特のうま味は、この豊富なたんぱく質と脂肪のうま味が重なって生まれるとされています。
たんぱく質は筋肉や血液を作るのに欠かせませんし、脂肪もエネルギーの元となる栄養素。夏の活力源としても注目すべき食材が、はもなのです。

「骨切り」はカルシウムを補うためにも良い食べ方

「骨切り」は読んで字のごとく、はもの小骨を細かく切って食べやすくする調理法です。魚の小骨と聞くと、きれいに取り除かれている方が食感もよく丁寧に感じられますが、栄養面では骨切りをすることに理由があります。はもはカルシウムに富む魚だといわれていて、この骨にはカルシウムが多く含まれているからなのです。

軟骨や靱帯を丈夫にするコンドロイチンも

はもには、軟骨や靱帯を丈夫にする働きのあるコンドロイチンも多く含まれています。加齢とともに減りがちな栄養素ですから、積極的に摂りたいところです。

実はビタミンAの量は多くない

ひと昔前まで、はもはビタミンA(レチノール)を比較的多く含む魚だと考えられ、「はもの身一切れで、大人の1日のビタミンA必要量をほぼ満たす」とまでいわれてきました。しかし現在は、大人に必要とされる量の10分の1にも満たないことが分かっています。

温かいはもの吸い物で夏も元気に

温かい汁もので疲れた胃にやさしく

梅雨の影響や夏バテなどで食欲が落ちやすい初夏から夏にかけて、脂がのっていて、冷たくしてさっぱりいただけるはもはありがたい食材のひとつ。ただ、温かい汁ものは胃にもやさしく、食事の最初にいただけば、体を温めて食欲を増す効果も期待できます。あっさりとした味わいの吸い物であれば、食欲のない時にも取り入れやすいでしょう。

はもの骨切りは、細かい間隔で身に包丁を入れ、しかも皮までは切らないよう加減するという難しい技術です。家庭でできないわけではありませんが、技術に長けた鮮魚店で調理してもらったりすることも多いものでした。ただ最近では、活けはもの骨切りを自動で行う機械も登場するなどして、骨切り済みのはもも、手に入りやすくなっています。この夏はぜひ、温かいはもの吸い物で夏の暑さを乗り切ってみませんか。

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