野菜の豆知識|スイカを食べて、酷暑に負けない食養生を

野菜の豆知識|スイカを食べて、酷暑に負けない食養生を


スーパーや青果店にスイカが並び始めると、「夏が来たなあ」と感じます。私たちの頭の中で夏とスイカがしっかり結びついている通り、スイカは夏に旬を迎えます。実は、スイカは夏バテ・熱中症対策として、夏の食養生に最適な食べ物なんです。今回は、スイカの栄養やおいしい見分け方などをご紹介します。

「熱中症予防にスイカ」の理由

夏に旬を迎えるスイカは、栄養面でも夏にぴったりです。スイカは90パーセント以上が水分で、残る10パーセントには、発汗で失われるミネラル類(カリウム・カルシウム・マグネシウムなど)や、疲労時でもすばやくエネルギーに変換できる糖分が含まれています。まさに、暑さと夏バテ時に必要な成分で構成されているのです。

また、発汗の際にはナトリウム(=塩分)も失われますが、スイカのナトリウム含有量はごくわずか。しかし、一般的に塩分は他の食品から充分摂っていることが多いので、さほど気にしなくても大丈夫です。今日は特に多く汗をかいた……そんな時には、スイカに少し塩を振って食べるのも良いでしょう。

軽度の熱中症では、漢方薬である「白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)」がよく処方されます。中国でスイカは「天然の白虎湯」とも呼ばれ、食べると口の渇きを止め、暑さによる不調を和らげ、利尿を促し、体の熱を発散させる夏バテ時の食養生として活用されています。

むくみが気になる方は「皮」も食べて

スイカの皮には、赤い部分よりも優れた利尿作用があります。朝、顔のむくみが気になる方、夕方になると足がむくんで痛い方、カリウム不足による排尿困難のある方には、ぜひ皮も食べていただきたいところです。

スイカの皮はそのままではおいしくありませんが、少し手間をかければ食べられるようになります。緑の硬い表皮をむいて、歯型がついた部分はしっかり取り除き(最初からスプーンで食べておくとより衛生的です)、薄くスライスしましょう。塩で揉めば浅漬けに、三杯酢であえれば酢の物に変身。いつも捨てていた部分が食卓の副菜になります。

おいしいスイカの選び方

夏の不調に大いに役立つスイカ。せっかくですから、おいしいものを選びたいですね。いくつかおいしいスイカの選び方をご紹介しましょう。

「糖度」はしま模様で見る

スイカのしま模様がくっきりしていて、触れると黒い部分が盛り上がっているものは甘い証拠です。黒い部分の盛り上がりが少ないものは、甘さが控えめではありますが、シャリッとした食感があります。甘さか歯ざわりか、お好みで選んでみてください。

「熟し度合い」はたたいて分かる

昔からいわれている、たたいた音で確かめる方法です。音で分かるのは甘さではなく、熟し度合い。いつ食べるのかを考えて選ぶと良いでしょう。強くたたいてしまうとスイカが傷みやすくなるのでご注意を。

ボンボンと弾むような音…完熟です。すぐ食べるならこちら。
ボンボンより低く鈍い音…熟れすぎですが、柔らかいのがお好みの方にはおすすめです。
ポンポンと高めの音…完熟とまではいきません。5日から1週間後くらいが食べごろです。

夏の暑さによる不調を防ぐには、なによりも自衛することが大切です。スイカはさっぱりしていて水分たっぷりなうえ、爽やかな甘味で食欲がない時でも食べることができます。日差しを避ける、クーラーをつける、水分を補給するなどに加え、スイカもぜひ夏対策に加えてみてくださいね。

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