健康法|暑さ対策・熱中症予防に 「日傘」の効果と選び方

健康法|暑さ対策・熱中症予防に 「日傘」の効果と選び方


近年の夏の暑さは著しく、ひとりひとりの工夫でできる熱中症対策が緊急の課題となっています。そこでこの夏、ぜひともお試しいただきたいのが、環境省も推進する「日傘」です。男女問わず、一度試してみれば、その効果を肌で感じられるはず。ここでは、暑さ対策としての日傘の効果や、日傘の選び方などをご紹介します。

日本の夏はどんどん暑くなっている

年々暑さがひどくなっていると感じたことはありませんか。実際、日本の夏は確実に暑くなっています。近年の地球温暖化に加え、都市部ではヒートアイランド現象(※)の影響で、30年前と比べて30℃以上になる時間の長さがなんと2倍。消防庁の調査によると、2018年には、熱中症で緊急搬送された人数が、統計開始以来の最大数を記録しました。

また、人が感じる暑さは、気温のせいだけではありません。湿度、風、日差しのあるなしで、ずいぶんと体感温度が変わります。例えば気温が30℃であっても、日差しと、熱せられた壁や地面、湿度などによって、体感温度は40℃近くになることもあるのです。

※ヒートアイランド現象…都市部の気温が、周辺の郊外部に比べて高温となる現象

使えば実感! 日傘の効果

日傘は日焼けを防ぐため……だけではありません。環境省が全国9自治体と協力して行った実験では、熱中症の危険度を表す「暑さ指数」が、日傘をさす場合・ささない場合で比較すると、さしたほうが1~3℃下がったという結果が出ました。また、千葉市で行った実験では、日傘をさすことで「暑さ指数」が3℃下がり、熱中症警戒レベルも1段階下がったということです。

さらに、環境省が男性6名で行った実験では、「帽子だけ」「日傘あり」で比べたところ、日傘をしたほうが帽子だけよりも約17パーセントも発汗量が減少することがわかっています。大量の発汗は体調を崩すもとになることがあり、また、汗で濡れた衣類は不快なものです。無理なく発汗を抑えられると聞けば、日傘を試したくなる方は増えるのではないでしょうか。

日傘の選び方 「遮熱」「遮光」に注目して

環境省が日本百貨店協会などと連携して日傘キャンペーンを始めたのを受けて、百貨店などでは女性用はもとより、男性用日傘の種類が増えました。軽量タイプや折りたたみ、晴雨兼用など多くの選択肢から選べるようになっています。

日傘の三大機能は太陽の熱を遮る「遮熱」と、陽の光を遮る「遮光」、それから紫外線を遮る「UVカット」の3つ。デザインやご自身の好みと併せて、ちょうど良い日傘を探してみてください。

太陽の熱を遮る「遮熱」

熱中症予防で日傘を使う際に、注目したいのが「遮熱」です。この効果が低ければ傘下の温度は高くなり、反対に高ければぐっと涼しく感じられます。

生地の色では白は熱を反射するので遮熱効果が高く、反対に黒は熱を蓄えるので遮熱効果は低くなります。黒→紺→茶色→淡い色→白の順に遮熱効果が高くなるので、もし濃くて暗い色が好みであれば、生地に遮熱コーティングがしてあるタイプを選ぶと良いでしょう。

陽のまぶしさを遮る「遮光」、日焼けを軽減する「UVカット」

「遮光」は太陽光も紫外線も遮る機能、「UVカット」は目に見えない紫外線を遮る機能のことをいいます。最近では「UVカット」ではなく、「遮光」と表示されている日傘が増えてきました。

「UVカット」の効果と生地の色の関係は、「遮熱」とは真逆です。最も紫外線をカットするのは黒で、白→淡い色→茶色→紺→黒の順に「UVカット」効果が高まります。とはいえ、たいていの日傘にはUVカット加工がしてありますので、どの色を選んでも大きな差はないといえるでしょう。

一方、「遮光」については、完全遮光、遮光1級(99.99%以上)、遮光2級(99.80%以上99.99%未満)など、等級が定められています。購入の際にこの記載の有無をチェックしてみてください。遮光性の高い日傘ほど、さした時の影は濃く眩しさが軽減されます。また、内側が白やシルバーのタイプは遮熱効果は高いものの、路面からの照り返しが強くなる傾向があります。

日傘は熱中症から自分自身を守る、夏の「護身用アイテム」ともいえるもの。かつて日傘は「日焼けしたくない女性の必需品」でしたが、男女問わず必携となる日も近いかもしれません。環境省の推進に加え、東京五輪の暑さ対策に「かぶる傘」が発表されたこともあり、男女問わず日傘を活用する気運が高まっています。ぜひ一度、その快適さを体験してみてください。

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