野菜の豆知識|夏バテ&秋の乾燥には「梨」 季節の変わり目を乗り切ろう

野菜の豆知識|夏バテ&秋の乾燥には「梨」 季節の変わり目を乗り切ろう


梨の旬は品種によって少しずつ違いますが、8月下旬くらいから10月下旬といわれています。秋の味覚のひとつに入れられることが多いのですが、「夏と秋のはざまの時期」にたくさん実るフルーツです。梨は薬膳で利用されるほど、薬効の高い食べ物。今回は、梨の効能やおすすめの食べ方をご紹介します。

季節の変わり目の不調は、「梨」で和らげる

一般的に季節が移り変わる時期には、体調を崩しやすいといわれています。夏と秋のはざまでは、発汗・だるさ・胃腸の疲れなどの「夏バテ」症状が残っていながら、秋の「乾燥」と「冷たい空気」にさらされる、季節の移り変わりのなかでも特に不調を招きやすい時季です。

そんな過酷な時季に実る梨の効能は、薬膳では「体にこもった熱を冷ます」「肺や喉を潤す」などの効果が期待でき、夏と秋のはざまにとても適しています。乾燥による声枯れや咳のある時は特におすすめで、これらを緩和したい時には、そのまま食べるよりもすりおろしたりジュースにしたりして、喉を潤すようにゆっくり摂ると効果的です。

梨の栄養

梨はみずみずしい果汁が特徴だけあって、90パーセント以上が水分です。そして、残りの10パーセントには、注目の栄養素がたくさん含まれています。その数30種類以上ともいわれますが、なかでも注目すべき栄養素を以下にご紹介します。

カリウム:体内バランスの調整役

カリウムは余分な塩分を排出したり、血糖値を下げたりする働きがあり、高血圧や糖尿病などの生活習慣病が気になる方、塩分を多く摂りがちな方に積極的に摂ってほしい栄養素です。利尿を促進するので、むくみが気になる方にもおすすめです。

アスパラギン酸:体を動かすエネルギーを作り出す

アスパラギン酸はアミノ酸のひとつで、飲食物でとった「エネルギー源」を「エネルギー」に変える働きをしています。「疲労回復を助ける」ことが期待され、夏バテ時などの体力消耗時におすすめです。栄養ドリンクに添加されていることもあります。

咳・喉の痛みにおすすめ! 「梨の薬膳デザート」

秋になると喉や肺の粘膜が乾いて熱を持った感じのする「喉風邪」が流行りだします。喉が痛い、イガイガする、咳が出る……そんな時にぜひ試していただきたいのが、梨の薬膳デザート。喉の炎症を冷まして、潤いを補ってくれます。

作り方も簡単、食べ終わったあとの体はほかほか、喉のイガイガは和らいでなめらかな感じがします。お皿にあふれた果汁は咳止めになりますから、残さず飲み干してください。

<材料>
梨…1個
氷砂糖…2~3個 (なければ、ハチミツ 大さじ1)
刻みしょうが…少量 (なければ、チューブのしょうが1センチくらい)

<作り方>
  1. 梨を半分に切り、スプーンで芯をくり抜きます。
  2. できた穴に氷砂糖としょうがを入れて皿に載せ、ふんわりとラップをかけ、電子レンジで6分ほど加熱して完成です。

※熱々になっているので、やけどに注意して取り出しましょう。くり抜くのが面倒でしたら、一口大にカットした梨でも大丈夫です。汁がたくさん出るので、深めのお皿を用意してください。

暑さによるバテや乾燥による喉の痛みなど、季節の変わり目は体の不調も複雑です。季節の作物は、その時季に摂っておきたい栄養や効能を持っています。梨はまさに「季節の変わり目」にふさわしい食べ物といえるでしょう。本格的な秋を健やかに迎えるため、備えとしての食養生になりますから、見かけたらぜひ手にとってみてください。

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