風邪予防|飲んで、入って風邪予防「大根湯」

風邪予防|飲んで、入って風邪予防「大根湯」


寒さ厳しい頃に甘みを増す大根。厚く輪切りした大根のおでんを食べると、じんわり全身があたたまりますね。大根は消化を助ける働きのほかにも、咳やノドの痛みを和らげてくれる効果があります。さらには、葉を使ったお風呂に入ると湯冷めしにくい効果も。今回は飲む大根湯と入る大根湯の2つをご紹介します。

主流の「青首大根」の旬は春・冬の2回

大根は品種が豊富な野菜のひとつで、最も出回っている品種は青首大根と呼ばれるもの。品種改良が進み、通年を通して手に入れられます。ちなみに白くて太い部分は根っこなので、大根は根菜の部類です。「大きな根をしている」から大根なのですね。

青首大根はビタミンCと消化酵素のジアスターゼが豊富に含まれています。脂の乗ったサンマの塩焼きや刺し身盛りに大根が添えられるのは、口内をさっぱりさせるのはもちろん、消化酵素の効果を期待してのことでしょう。青首大根は春に収穫する「春大根」と冬に収穫する「冬大根」、年に2回の旬を迎えます。春大根は辛味が増し、冬大根は甘みがあるのが特徴です。

咳やノドの痛みを和らげる、飲む「大根湯」

薬膳の世界では、大根は「胃を丈夫にする、消化不良や胃痛の改善、咳・ノドの痛みや痰を鎮める」効果があるとされています。飲む大根湯はこれらの薬効を利用した民間療法で、「第一大根湯」と呼ばれています。こもった熱を発散させる働きがあるため、熱が出始めの風邪の初期症状や、イガイガ・カラカラと乾燥を伴った咳やノドの痛みにおすすめです。胃痛や首・肩のこりにも効果が期待できますから、作り方を覚えておくといろんな場面で活躍するでしょう。

<材料(1回分)>
大根おろし…大さじ2杯くらい
おろしショウガ…小さじ1杯くらい
しょう油…小さじ2杯くらい
熱々の番茶…200ミリリットル

<作り方>
番茶以外の材料をすべてお茶わんに入れ、上から番茶を注いで混ぜればできあがりです。

ポイント
  • 大根おろしがお茶を冷ましてしまうので、熱々のお茶がおすすめです。
  • 熱が高い時は、一度に倍量飲んでも大丈夫です。
  • 発汗作用があるので、発熱時は体をあたたかくして、さらに発汗を促しましょう。着替えを用意しておくのがおすすめです。
  • 第一大根湯は効能が強いので、1日2回程度までにしましょう。

そのほか、ノドの痛みにはおろし汁にはちみつを入れたものを飲んだり、夜遅くに飲食する際には大根おろしも食べたり、胃痛時におろし汁を飲んだりと、大根はちょっとした不調を和らげる薬効がありますから、心当たりのある方は積極的に取り入れてみてください。

寒さ厳しい季節のお風呂「大根湯」

季節のお風呂といえば、冬至のゆず湯、端午の節句の菖蒲(しょうぶ)湯が有名ですが、そのほかにも、その時季になりやすい病を退けるため、季節に合わせた季節風呂に入る習慣が残っています。寒さ厳しい2月の季節風呂は、大根の葉を用いた「大根湯」です。

乾燥させた大根の葉には、温泉にも入っている成分である塩化物や硫化イオンが含まれています。これらがお肌に膜を張って保温効果を高めるため、大根湯に入ったあとはずっとポカポカで、湯冷めしにくいといわれています。体の芯から冷えるような真冬にぴったりです。

作り方は、大根の葉を2~10日程度干して、刻んでお茶パックなどに入れたものをお風呂に入れるだけ。保温効果を高めたい場合には、鍋いっぱいの熱湯にお茶パックを入れ、葉を10分程度煮出したものを、お茶パックと煮汁ごとお風呂に入れればできあがり。葉付き大根を手に入れたらぜひお試しください。

季節風呂については、こちらも参考になります。

大根は冬に活躍する野菜の代表格。煮ても生でも食べられる使い勝手のよさと、お手頃価格なのがうれしいですね。咳・ノドからくる風邪をひきやすい方や、胃もたれや胃痛などの胃腸系の不調に悩んでいる方には、特におすすめの食材です。おいしい冬の間にたくさん食べて、残った葉で大根湯を試してみてはいかがでしょうか。

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