野菜の豆知識|ふき 苦味を楽しむ春の味覚

野菜の豆知識|ふき 苦味を楽しむ春の味覚


春に旬を迎える山菜、ふき。若いうちから長い期間食べることができ、独特の苦味には、他の春野菜と同様、新陳代謝を促す効果もあります。今回は、ふきの旬の時期や栄養、おすすめの食べ方についてご紹介します。

春の山菜、ふきとは

若芽は「ふきのとう」、成長後も茎を食べる

ふきはキク科フキ属の山菜で、春の訪れとともに地中から芽を出す花茎のつぼみは「ふきのとう」と呼ばれ、春の味覚として楽しまれています。春が終わり花が咲くと、ふきのとうとしての時期も終わり、伸びて大きな葉をつけてからは、直径1センチほどになった茎(正確には葉柄(ようへい)という葉と茎の接続部分)が煮物やきんぴらなどでよく食べられています。ふきのとうは3~5月、ふきは春から秋にかけて旬を迎えるとされ、長い期間味わえる山菜でもあります。

咳止めや胃を健やかにするためにも用いられる

漢方では、咳止めや痰を鎮めたり、食欲不振などで胃を健やかにしたい時にふきのとうを乾燥させたものを煎じて用いられます。

ふきに含まれる栄養素

水分が多いものの食物繊維が豊富

ふきは90%以上が水分とされています。ただ、茎が筋っぽいことからもわかるように、おなかの調子を整え、肌を健やかにする働きがある食物繊維を豊富に含んでいます。

カリウム、カルシウムなどのミネラルも

ふきには、体内の余分な塩分を体外へ排出する働きのあるカリウム、骨を健やかに保つカルシウムなどのミネラルも含まれています。青菜のカルシウムは吸収されにくいといわれていますので、ふきだけで食べるのではなく、食べ合わせにも注目したいところです。
青菜のカルシウム吸収を高める食べ方については、下記の記事も参考にしてみてください。

独特の苦味には新陳代謝を促す効果が

「春野菜は苦味を楽しむもの」、「春野菜の苦味は体によい」といわれていて、ふきの苦味もその例に漏れません。苦味の成分には、腎臓や肝臓の機能を高め、新陳代謝を促す働きがあるのです。
この成分や働きについて、詳しくは下記の記事も参考にしてみてください。

天ぷらや煮物で苦味も楽しもう

ふきのとうは刻んで水にさらす、天ぷらであればあく抜き不要

ふきは山菜のなかでもあくが強いといわれます。ふきのとうを食べる際は、刻んで10分~15分水にさらし、あく抜きをしてから調理するのがおすすめです。天ぷらにする場合はあく抜きをしなくてもおいしくいただけます。

茎は下ゆで、皮むきをして煮物やきんぴらに

ふきの成長した茎を食べる際は、塩をひとつまみ入れた熱湯で柔らかくなるまでゆで、水に30分ほどさらしてあくを抜き、根元の方から手で繊維に沿って薄く皮をむいていきます。煮物や、サッと炒めたきんぴらなどで食べるのがおすすめです。

葉はサッとゆでて半日以上水にさらし、しっかり味付けを

ふきの葉はあく抜きにも手間がかかります。塩をひとつまみ入れた熱湯で葉の色が変わるまでサッとゆでたら、半日から1日かけて冷たい水にさらします。水から上げたあとはしっかり絞り、つくだ煮や味噌炒めなど、味付けのしっかりしたメニューで楽しみましょう。

食べる時は少々手間のかかるふきですが、春らしい味わいはやはり格別です。芽から茎、葉と食べられるところが多いのもうれしいですね。ぜひ、旬の時期ならではのふきのおいしさを楽しんでみてください。

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