郷土料理|栄養豊富な伊勢志摩地方の名産「あらめ」

郷土料理|栄養豊富な伊勢志摩地方の名産「あらめ」

三重県・伊勢志摩地方の名産品「あらめ」は、本州中南部の太平洋沿岸と、南部の日本海沿岸から九州地方にかけて分布する海藻です。東日本にお住まいの方にとってはあまり馴染みがない海藻かもしれませんが、西日本では煮物やおみそ汁の具として食べられている食材です。今回は、健康効果が期待できるあらめの栄養素やおすすめの食べ方についてご紹介します。


三重県・伊勢志摩地方の名産品「あらめ」は、本州中南部の太平洋沿岸と、南部の日本海沿岸から九州地方にかけて分布する海藻です。東日本にお住まいの方にとってはあまり馴染みがない海藻かもしれませんが、西日本では煮物やおみそ汁の具として比較的多く食べられている食材です。今回は、健康効果が期待できるあらめの豊富な栄養素やおすすめの食べ方についてご紹介します。

伊勢の名物「あらめ」とは?

あらめは水深5~10メートルの岩礁地帯に多く生育する、日本固有の昆布の仲間です。大きさは20センチ~1メートルほど、平たい葉と二股に分かれた茎が特徴で、収穫時期は7~9月。伊勢志摩地方が全国の生産量の大部分を占め、昔から伊勢神宮に献上されている海藻としても知られます。

あらめは養殖ができない海藻で、素潜りで収穫されています。つまり、販売されているあらめは全て天然物。しかし収穫できる漁業従事者が減少しつつあることから、現在あらめは貴重な海産物となっています。

乾燥させるとひじきのような見た目のあらめですが、ひじきとは種類が異なる海藻で、ひじきよりも歯ごたえが強いという特徴を持ちます。刻んだ状態で乾物として販売されるのが一般的ですが、あらめの産地では生の状態で流通されることもあり、湯通ししたものをポン酢で食べたり、サッと洗って煮付けにしたりします。

野菜にも負けない! あらめの豊富な栄養素

あらめは、とても栄養豊富な海藻です。『日本食品標準成分表2020年版(八訂)』によれば、あらめ100グラム中の食物繊維量は48グラム。あらめが含む全ての栄養素のうち、およそ半分が食物繊維なのです。さらに、あらめの食物繊維には、ねばねば成分の水溶性食物繊維「アルギン酸」と「フコダイン」が含まれています。アルギン酸には腸内細菌のバランスを整えたり、血圧上昇を抑えたり、コレステロール値を抑制するなどの効果、フコダインには免疫力アップやがんの予防効果、抗アレルギー効果などが期待できます。

その他にも、あらめには牛乳の約12倍のカルシウム、豆腐の約11倍のたんぱく質、トマトの約7倍のβカロテンなど、野菜に負けないほどの豊富な栄養素が詰まっています。

煮物が定番! あらめのおいしい食べ方

あまり馴染みがないので、あらめをどう調理すればよいか分からない、という方は多いかもしれませんが、基本的にひじきと同じように調理できます。

あらめはほとんどの場合乾燥した状態で販売されているので、調理する時はまず水で戻さなければなりません。乾燥あらめは天日干しをしたあとに蒸して刻まれているので、他の乾物よりも早く戻せます。あらめはひじきよりも歯ごたえが強めですが、食感が似ているのでひじきと同じような調理が可能です。

ごま油であらめを炒めてから、にんじんや油揚げなどと一緒に醤油と砂糖、出汁で水気がなくなるまで煮た炒め煮は、島根県隠岐地域の定番メニュー。火が通りやすいあらめは、煮すぎないようにするのがポイントです。

炊き込みご飯やおみそ汁の具にしたり、サラダのトッピングや卵焼きの具として加えたりしても、あらめをおいしくいただけます。なかでもおすすめは、あらめの天ぷら。水で戻してから水分をよく切り、衣をくぐらせて強火でサッと揚げれば、磯の香りと海藻のうま味たっぷりのメニューになります。

あらめを食べたことがないという方でも、ひじきと同じ要領で馴染みのメニューに加えれば、手軽に豊富な栄養を摂取できます。定番の炒め煮以外にも、サラダやおみそ汁に加えてみるだけで、いつもとはちょっと違うシンプルでおいしい料理に仕上がります。あらめを使って、普段の食事を栄養満点のメニューにしてみてはいかがでしょうか。

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